沙弥ちゃんは怪訝な目で俺を見てきた。


……心臓がドキドキドキドキ聞こえる。




「…別にいいですけど、少し落ち着いてきたのでもう帰って大丈夫ですよ。ご迷惑おかけしました。お粥おいしかったです」




「そう?…んじゃ、そろそろかえろっかな~」




俺はイスを元の場所に戻し、ズボンのポケットから車のカギを出した。




……そろそろ蛍人が帰ってくるからとか?



確かな証拠はないけど、たぶん俺の予想は間違ってない。




…同棲?高校生なのに?こんな立派な一軒家で?




いや、同居か居候だな。自分であんなに付き合ってること否定してたし。