「沙弥ちゃん!おかゆ冷めちゃうよ!!ちょっとでいいから食べて薬飲もう?」




肩をたたいて声をかけると、沙弥ちゃんは赤い顔でゆっくり目を開けた。




「ん…三上センパイ、迷惑かけてごめんなさい…」




すぐに状況を理解したのか、沙弥ちゃんはバサッと起き上がった。




「気にすんなって。さあ、おかゆお食べ」




「…いただきます」




俺は近くの勉強机のキャスター椅子を勝手に借りて座った。




机のそばには、目を疑うほどの量の問題集。




勉強、がんばってるんだなぁ…