「さーやせーんぱーい!かえろー!」




「……いやだ。」




うちのお母さんのことだ。おばさん(秋本のお母さん)と共謀してなにか考えているに違いない。




「よし、帰ろ!!」




いやだ、散ったはずなのに、秋本は突然あたしの手首をつかんで引っ張った。




「ちょっ!?」




あたしがそのまま引きずられるように帰ったのは言うまでもない。