紫藤を睨むけど、ヘラヘラ笑ってやがる。



「信じられなーい。リサならカズマは絶対に嫌だな。冷めてるし、冷めてるし、冷めてるし…」



「3回も言うなよ!」



「言いたくもなるよな。良くいえばクール、わかりやすく言えば何考えてるかわかんねー」



わかりやすくっつーか、悪口だろ。



「わかる~」



変なところで意気投合するなよなー。



リサと紫藤は、なにやら俺の話で盛り上がってる。



「ふたりでどーぞ」



そのまま逃げたつもりが、しばらくして紫藤に追いつかれた。



「待てよ。俺も一緒に行く」



「他の女に目移りしたこと、桃ちゃんに言うぞ」



「ひどいな。かわいい女子を喜ばせるのは男の役目だろ?誉めただけじゃん。本命はもちろん桃ちゃん」



…どーだか。



「リサって…かわいーの?全然わかんねーんだけど…」



「カズマってやっぱ目ぇ腐ってるよな。西内といい、あんな美人を目の前にしてなんで普通なんだよ!!」



って、そこで怒られてもな。