無理すると、いつかどこかで歪がでる。



きっと、いつも通りが一番いい。



「わかった。また、向こうが落ち着いたらこっちに遊びに来るわ。そんとき、ゆめちゃんにもっかい告白するから」



「どうぞご自由に」



本当は……すげぇ焦ってる。



なのに平静を装っている俺。



これが俺だよな…クールで何考えてんのかわからないって言われても仕方がない。



「余裕ッすね、さすがカズマ」



「まーな。こんなのでいちいち焦ってたら、やってらんねーよ」



「この間まで俺に噛みついてたくせにー」



そうだけど、無駄な抵抗だって気付いたから。



「さっさと行けよ。お前の挑戦、いつでも受けるから……それまで元気で」



新羽がいなくなってホッとするってより、うるさいのがいなくなってちょっと寂しい。



ライバルが減るにこしたことはないけどな……。