少し冷たくしすぎた?



戸惑ってる風だったけど、ゆめのことだから大して気にも留めてないはず。



俺のこと、もっと気にかけろよ。



結局はそれ。



「フーッ…」



「ため息か。毎日勉強し過ぎじゃね?あんま疲れためんなよ」



近くにいたやつがからかうように背中を叩いてくる。



「別にそんなんじゃねぇよ」



「あーそうだ、聞いたか?新羽、家に戻るらしー。さっき聞いた」



「え……」



そういやさっき、教室に戻ったかと思うとカバンを持って出ていったっきりた。




家に戻るって……また突然だな。



「なんか理由あんの?」



「おまじないが効いたらしい。女みてーなこと言うよな、あいつ」



……おまじない?



それって……。