「やだもぉーっ、わはは。かなり無理してるよね!棒読みだし」



「お前なっ。邪険にしたら怒るし、認めれば笑う。なんなんだよ」



「だってぇー!もっと、あるでしょ。本当に不器用なんだね」



わかってんじゃん。



無理するもんじゃないな、すげぇ汗かいた。



「もっと、うまくかわせばいいのに」



「無理なんだよ……」



「だろうね。カズマってば残念」



クソ、そこまで言うか。



「それはどうも」



「あー、なんか足んないんだよね。やっぱイトコでよかったかも」



「るせ」



「あははっ、なんかスッキリしたぁ。カズマのこと好きだけど……それってただの憧れに過ぎないのかも」



「へぇ、年に数回しか会わないのにな」



「だからだよ。無駄にイケメンでしょ?いいとこしか見てなかったのかも……」




おい、無駄にイケメンって。