でもきっとそうじゃない。
そういう理由をつけて……ゆめにフられるのが怖かった。
あいつ、俺なんて興味なさそーだもんな。
風邪のときのお世話役、ちょっとうるさい隣人ぐらいにしか思ってないはず。
真っ向勝負する自信がなかったから。
「いまさらだけど友達のラインから、なんとかして這い上がりたい。もうあいつの答えは見えてるんだけどさ……諦めきれねーの。嫌がってるはずなのに、あんなことして…カッコ悪いだろ」
「…………」
「小さい頃からあいつしか見てこなかった。けど、愛情表現が稚拙すぎて……このザマ」
「……ばかだなぁ」
腕の力が緩むと、リサが俺から手を離した。
「カズマ、ゆめちゃんのことわかってない。嫌だったら、普通振り払うでしょ。あれはどー見ても……」
「ダメなんだよ……きっと、他の誰かでもあいつ同じ反応だって。俺じゃなきゃ……ってのがない」
「要は、誰でもいいと」
「いや、そーいうことじゃねぇの」
そういう理由をつけて……ゆめにフられるのが怖かった。
あいつ、俺なんて興味なさそーだもんな。
風邪のときのお世話役、ちょっとうるさい隣人ぐらいにしか思ってないはず。
真っ向勝負する自信がなかったから。
「いまさらだけど友達のラインから、なんとかして這い上がりたい。もうあいつの答えは見えてるんだけどさ……諦めきれねーの。嫌がってるはずなのに、あんなことして…カッコ悪いだろ」
「…………」
「小さい頃からあいつしか見てこなかった。けど、愛情表現が稚拙すぎて……このザマ」
「……ばかだなぁ」
腕の力が緩むと、リサが俺から手を離した。
「カズマ、ゆめちゃんのことわかってない。嫌だったら、普通振り払うでしょ。あれはどー見ても……」
「ダメなんだよ……きっと、他の誰かでもあいつ同じ反応だって。俺じゃなきゃ……ってのがない」
「要は、誰でもいいと」
「いや、そーいうことじゃねぇの」