「お前なー……」



思い出した、こいつのこーいうところが受け入れらんねーんだって。



「カズマ、あのね」



「くっつかなくても話せるよな?」



「えー!寒いんだもん。さっきゆめちゃんにしたみたいに、暖めて」



「ばっ……」



こいつ……やっぱわかんねぇ。



いや、落ち着け俺。



必ずどこかに、解決の糸口があるはずだ。



「あいつは……俺の特別だから……リサに同じようにはできない」



顔から火が出そうだ……。



「なにそれ、ほんとムカつく。付き合ってるの?」



「いや……」



「ハッキリしないんでしょ?気を持たせてずるいよね」



「そうじゃない。俺が……ずっとハッキリさせなかったから、混乱させた。他に彼女作ったり……あいつに冷たくしたり……」



そうなんだよな、ずっと自分の気持ちを押し殺してきた。



なにが障害だった?



周りの女子がゆめに辛く当たるのを見ていられなかった。