色々考えて黙っていると、大きな声が聞こえた。



「おいっ、聞こえとるかー?」




「きっ、聞こえてるよ。誰なの!?」




「あれ~、俺言えへんかったっけ。新羽やん。声でわかってや~」




しっ、新羽くん!?




「どうしてあたしの番号知ってるの?」



「桃に聞いてん。直接話したくてー。ええかな、今から会われへん?」



桃ちゃんが教えたんだ!?



って、今からって…。



「会え…ないなぁ」



もう夕方だし、明日学校に行けば会えるよね?



それに電話ではすまないのかな。



「ひどい~、なんであかんの?忙しい?」



「忙しいわけじゃないよ。もう外暗くなってきたし…ご飯の時間だし」



「俺は飯より下か!優先順位低いな」



ええっ?



そういうつもりじゃないんだけど。