「まったく知らなかった。聞いても教えてくれないから内緒で三咲のこと調べたことあったの。けど何も出てこなかった。その時分かったの……あぁ。三咲は普通じゃ会えないような子なんだって……」

大澤……藤ノ木の親友として力になりたかったんだろうな


親密な空気の中周りの声が鮮明に聞こえる


「美男美女ですわね~」


「えぇ。お2人ともお似合いですわ~」


その言葉にもなぜか心がモヤッとした


「美咲、顔だけは美人だもんね」


そういえば……入学当初騒がれてたな