真っ白なベッドシーツに包まれて、目を覚ました。 こんなに気分のいい朝は久しぶりだ。 頭の中が隅々まで晴れ渡っているかのように、すっきりとしていた。 心なしか体まで軽い。 肩につかない位まで切り揃えた髪の毛のせいかもしれない。 階下から漂ってくるパンケーキを焼く匂いに、軽く食欲をそそられた。 大きく伸びをして起き上がり、軋んだ音をたてる木の床を歩く。 ガタついた窓のとってに手をかけ、勢い良く開け放った。