わたしはあなたが差し伸べた手を、何度も何度も振り払ったのに…… やっと気づいた。 わたしはこんなにも、深くて広い海のような愛に包まれていたんだ。 わたしは、隼人君にしがみついて泣いた。 渇れ果てたと思っていた涙は、また、止めどなく流れていく。 決して絡み合うことはないと思っていた3人の運命の糸は、目に見えないところで最初から結ばれていたのかもしれない、そう思った。