「それじゃあ、準備はいいかな?」 私の慄きなんかは無視をして、にっこりとこちらに問いかけてくるデビー。 どこが天使だ…。やっぱり悪魔ではないか。 その非道さに、疑いたくなる気持ちを堪え、頷いた。 これでもう、引き返せない---。 「あ、そうだ。一つ注意点。君がもし青年を少しでも傷つけるような事をすれば、その時点で地獄行き決定ね。俺の姿は引き続き君以外には見えないから、その辺の考慮もよろしく。」