次に目を開けた時、
私は暗黒の世界にいた。



そして浮かび上がるのは暗闇に同化した
黒くて小さな悪魔だった。


「ずいぶんと、あっちの世界にのめり込んでしまったようだねぇ。」



「っぐ、えっ…ひっ……ぐっ………」



デビーからの問いかけにも
嗚咽で答えられない程に、意気阻喪していた。


「篠田莉乃!無事試練失敗!おめでとう!」


試練失敗…?

ああ、そうだった。


そういえば、これは私の試練なんだったっけ。



…失敗って、


それじゃあ私はこのまま地獄行き?



ま、そんなのもう…どうでもいいか。