「いえ。こんな叩かれる遊びはありません」
「なっ!坂野さん!ひどい!」
ひどいって、
どっちがよ!!
「で?こいつをいじめてたの?」
西野くんはギロッと私に睨む時よりも
数倍怖い顔で彼女たちを見下ろしながら聞いている。
彼女たちはそんな西野くんを見て少し目が潤み始める。
「そ、それは坂野さんが最近西野くんに付き纏いすぎてっ、西野くんも迷惑なんじゃないかと思ってっ…」
「ふーん。付き纏うね、それは確かに言えてるな」
「えっ!!ちょ!に、西野くん!そこは嘘でも違うって言ってよー!」
「俺は嘘は嫌いなんだよ。思ってる事は素直にいう主義だ」
まぁ。はいそうですよね。