しばしの沈黙…。


どうしよっ。翼くん黙っちゃった?


「っあの、翼くん?」
心配になり後ろを振り向くと、

「っん!」



軽く触れるだけのキスをした。


「ばーか」


ばかと言い終えると、さっきより寄り一層腕の力を強くして翼くんはぎゅっと抱きしめる。


「ぎゅえっっ!つ、翼くんっ苦しいっす!窒息しちゃうっっ」


「うるせぇよ…」


翼くんは私の髪に顔を埋めてしまった。


埋めると同時に腕の力が弱まった。



「…他の男好きになんなよ?」

翼くんは弱々しく耳元で囁いた。


私はそれを聞いて体の向きを変え、翼くんに抱きつく。


大好きが伝わるように。
ぎゅーっと抱きつく



翼くんも私の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめ返してくれた。



っもうっこの抱きしめ返してくれるの好きっ!