次の日俺が学校につくと、すぐ先に坂野を見つけた。
いつもなら、元気よく゛西野くんおはよう゛
ってくるのに。
あいつは、俺と目が合うとすぐ目を逸らし
一人教室に行ってしまった。
なんでか今、あいつの元気な挨拶が聞きたい。
いつにも増して今日は気分もテンションも
一段と低い。
俺が教室に入ると、クラスは静まる。
何なんだ、いつもいつも!
この静まる感じ何??
そう思って自分の席につくと、
「翼はよ!今日どうした?」
このクラスじゃ唯一俺に話しかけられるやつ。
久藤快斗
「別に。なんもねぇーよ。」
「いや、絶対なんかある。今日いつにも増して不機嫌なオーラ放ちまくり!」
不機嫌なオーラってなんだよ?
でも、仕方ない。こいつに聞くしかない。
今の俺の気持ちを。
「なぁ快斗」
「ん?あいよ?」
「…人を好きってどんな感じなわけ?」