約1分待っていると、


ダダダダダッ


階段を慌ただしく降りてくる音がした。



「に、西野くんお待たせー!」


「あぁ。早く帰るぞ」


「あ待って待って!西野くん、これ!」




坂野の手元を見ると、缶コーヒー…?


「…これ何?」


「あの…これくらいのお礼で申し訳ないと思ってるんだけど、西野くんコーヒー好きだし、よかったら飲んで?」


あぁーなるほど。お礼な。

「…」


「も、貰ってくれる?」


「ん」


「っいいの??」


「あぁ」



俺は坂野の手から缶コーヒーを貰った。