「お前さ‥今何してる所だっけ?」


「…西野くんに数学おしえてもらってます。」


「…なら今何に集中するんだ?」


「この問題に集中します。」


「だよな?なら集中しろ。もう一回教えてやるから次はちゃんとしろよ?」


「はい!次こそは集中するから、お願いします!」



西野くんはまた一から丁寧に教えてくれた。



〜10分後〜



「西野くんできた!」


「どれ見せてみ。」


「…」

どうだろ、あってるといいなぁー


「ん、正解」


「わぁー!ほんとー?当たってる??」


「あぁ」


「すごいすごい!私こんなに数学の問題理解したの初めてー!西野くんのおかげだよー!」



「別に。まぁ坂野は、覚えはいいし、ちゃんと勉強すればできるから。」



「っっ!西野くん、褒めてくれてる?」



「…特別にな。勉強は褒めることも大切なんだよ。仕方なく褒めてるだけだし。」


「んーもう!西野くん大好き!」


「はいはいうるさい。口動かす暇あるなら次の問題やって。公式さっきと同じだから。」


「ラジャーです!」







西野くんは空が暗くなるまで教えてくれた。