全速力で走ったのかいち早くゴールについた

他の人たちも次々にゴールしていった。


(はーい!皆さんゴールしましたね!それでは1位でゴールした貴方!皆の人気氷の王子ー!お題を見せてください!)


西野くんは嫌そうに係りの人にお題の紙を渡した。


(はーい!氷の王子西野くんが引いたお題は゛自分を一番好きでいてくれてる人゛です!可愛い女の子を借りて来たのでお題クリアです!)



っっ!!


え!


自分を一番好きでいてくれてる人??!!


それを私に選んでくれたの!??

この何十…いや何百と西野くんを好きな人はいっぱいのはず。

その中の私を?



お題に驚いて西野くんを見ると、



「っに、西野くんあのっ」


「…別に誰でも良かったけど、お前が真っ先に浮かんだから借りただけ。」


「っっうっ」


そんな中で私を??


やばいまた涙がっ



「…何また嬉し泣き?」



「うんっだってっほんとっ嬉しくてっっ」



「…はいはい。早く泣き止め。俺が泣かせてると思われるから。」



「うっはい。泣き止みますっ」


「…止まってねーじゃん」


「ごべんなざいっ(ごめんなさい)」


だって、ほんと嬉しくて、
簡単に涙止まらないよー。



「…仕方ね。涙止めてやろうか?」


「へ?どうにですか?」


当然のその言葉にすっとんきょんな声が出る。