宮部は重い足取りで恐る恐るボタンを押した。



ピンポーン…と聞きなれた音が響く。


すぐにボタンの横にあるスピーカーから「どなたですか?」と太い声が聞こえてきた。


「あの、宮部探偵事務所の宮部翔という者ですが、松本会長さんにお会いできますでしょうか?」