「なるほど」


宮部は未だ怪訝な表情をしながら今度は食器棚へと向かった。


1人暮らしなだけあって必要最低限のモノしかないように見える。


「それにしても綺麗なお部屋だ。私の事務所もこれぐらい綺麗であったらなぁ。」


冗談交じりに言いながら鈴花へ目線を移したが、表情からどこか落ち着かないというふうに思えた。


「では、帰りましょうか。」