次に宮部はクローゼットに目をやった。


ゆっくりと立ち上がりクローゼットに手をかける。


キィっと微かに音をたてながらクローゼットが開くと大量の写真のネガが無造作に入ったダンボールがそこにはあった。


「さすが記者さんだな。凄い量だ。」


宮部は関心しながらも何か違和感を覚えた。