日野は少し呆れた表情を浮かべている。


「早いも何も9時が出勤時間ですからね。昨日は何時までやってたんですか?」


「うーん、調査報告書を作っていたら朝の5時くらいになってしまってね。」


宮部は目を擦りながらA4サイズの茶封筒を日野に見せた。


「家出少女の捜索の件ですか」