ついに今日から夢の高校生活がスタート!
あの1年間の苦痛の勉強が終わり、
自分の志望校に見事合格する事ができた。

今日から通う、星の水学園は、
県内で1番の成績を残す学校。
全国のランキングでもトップを納めている。
中学の時に300にギリギリ行くか行かないかの点数を取っていた私は、なぜか合格する事ができた。

そしてこの学校、成績優秀でありながら、
部活もほとんどが強い。






吹奏楽.....野球....テニス.....バスケ...バレー...
どの部活も全国に行っているみたい。
中学の時に吹奏楽部でパーカッションをしていた私は、この学校に絶対に行きたい!
と思っていた。








あ、そうそう名前。
私は美神 陽菜(みかみ ひな)
ひなって名前だから、あだ名つけられることなんてそうそうなくて、皆からはずっと
呼び捨てです。笑


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『うわぁーお、人でいっぱいだなぁ....』


さすがに、入学式だけあって
たくさんの人で賑わっている。
中学からの友達は5人だけこの学校に来ているみたい。
同じクラスになれたらなー....。



あ!クラス発表されてる!

『んーと、1組...?』

いやいやいやいやいや、まてまて
知り合いが誰一人いないんだけど!?

仕方ない、明日からバンバン人に話しかけよう....友達作らなきゃ....




「すごいじゃない!また1組?」


とお母さんは笑顔で言う。


『あはは...奇跡的に1組....笑笑』

私は小学校、中学校とずーーーっと1組。
今度はきりよく違うクラスになれるかと思って期待してたんだけどな.....笑

新しい制服に身を纏い、教室に入る。

『えーっと、1組は....どこだ...』

かなり頭のいい学校なのに、全校数はとてつもなく多く、そのため学校の校舎も複雑な設計になっている。

モニターで自分の教室確認しなきゃ....

ドンっ((


『いった....』


「あっ、ごめん、だいじょ?」

そう言って手を差し伸べてくれる。
なんて優しい子なんだ...!!

『あ、うん大丈夫!ありがとう!』


「ごめん、怪我してたら言って?
同じリボンの色してるから俺と同じ1年だよな?
俺、1組だから!!!」


と、言い残して走って言ってしまった。
しかし、坊主だったから、野球とかやってるのかな?
手を差し伸べて引っ張られた時物凄い力だったし....
あれ、てか、1組だからって言ったよね..?
てことは、同じクラス...?






ーーこれが、運命の出会いだったって事に気づくのは、もう少し後の話、