恐怖でか、
全身が固まって動く事が出来なかった。


え、私この子に殺されるの?

なんで。


せっかくおばあちゃんと同じ
高校に行けるのに。


せっかく魔法を使えるかもしれないのに。


誰かが家にいる幸せを味わえると思ったのに。



青春を過ごせると思ったのに。



そして、シリウスになれると思ったのに。






「魔法が使えない君には避けられないよ







じゃあね。」






無情にも青色の髪を持った美少年はそう言って私に剣を振りおろして来た。