今日は火曜日

涼が休んであれから一週間がたった

流石に連絡が一件も来ないのは可笑しい

なにかあった?

でも先生は風邪だって…

ここでふと気になることを思い出した

それは一週前の総くんの様子

そしてその1日前の涼の様子

総くんならなにか知ってるかも

そう思った私は放課後

総くんに直接聞いてみることを決めた

放課後になり総くんの部活の終わりを

待っていた時だった

「杏梨」

一週間ぶりに聞いたその声は

私の胸に溶け込むように響いてきた

「涼!」

「杏梨、少し話せる?」

その問いかけに私は

首を1度、縦にゆっくりふった

いつも明るい涼は

今日はなんだか暗くて

それになんだか顔色もよくない

「ごめんね、一週間も連絡できなくて」

「んーん、体調悪かったんでしょ?しょうがないよ、それよりもういいの?」

「んー、まぁぼちぼち?…あのさ、杏梨」

あらたまって何か言おうとする涼

なんだか少し緊張する

「なに?どうかした?」

「単刀直入に言うね。別れよう。」

「…え?」

自分の顔が引きつるのがわかった

「まって、なんで?そんな急に…」

「…俺、幸せにしてやりたい奴ができたから!だから別れてほしい!」

「意味分かんないよ…」

「ごめん。」

「…別れたくないって言ったら?」

「…」

「涼困るよね…、うん、わかった。別れよう」

私達の関係はこのとき

あっさりと終わってしまった