「いや、そんな深刻なことじゃないんだけどね、俺には中学の時の一部の記憶がないんだ。」
















「記憶喪失なの? でもさ、それって中にいる人とどう関係あるの?」










「樹、話を急かすな。まだ終わってないだろ。」











先を知りたい気持ちは分かるけど、樹は大人しくしてて欲しい。そうしないと話になんねぇし。








「続けるけどね、俺の中にいる椿は俺の生きていた弟だった。でも俺は中学から椿が死ぬまでの記憶がさっぱりない。俺の記憶がある所ではその後から俺の中に椿は住んでる。 ってまぁ、こんな感じ。 よく分かんないでしょ?」