「いや、謝んなくていいよ。俺もつい言われただけで人格が乗っ取られるとかまだまだだな。ケンカの時は大丈夫なんだけどな。」
柊はそう言ってさっきと反対方向を向く。
「てか、第一、一哉がいけないんだけどね。他に色んな方法なんてあるのにさ、わざわざ夏樹を巻き込むとかさ、やっぱり1回シメられたい?」
「柊、落ち着けって。俺は何とも無かったし、一哉はやっぱ俺が後でやっとくから★」
「あ、そーう? じゃあいいや。」
「なっちゃんと柊って黒いね。」
「だね。僕ビックリしちゃった。ところでさ、そこの2人は紫王と黒王でしょ? なっちゃんはどっかの族に入ってないの?」