あれから話すことが増えて……
キミから目が離せない
もっと近づきたい

気がつけば笑顔を交わす日々
屈託のない笑顔

キミと会うたびにもっと好きになっていく
キミだけに……どんどん夢中になっていく
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俺と母が住むマンションの上の階にあいてる部屋があった。そこを美緒が借りることになった。

朝起きると、美緒がいた。3人で朝食を食べる。昨日まではこんな展開想像していなかった……会社にでかける母。洗濯に、掃除に……家事をやってくれる美緒。本当にテキパキとこなしていく……

「ありがとう」って言えばよかったのに……
「なんで美緒ちゃんがいるの?」
「やっぱり邪魔だったよね……奥様が、2人も3人も変わらないから、ご飯食べに来れば……って……。その代わりに家事を手伝ってねって……」
「そうだったんだ。別に邪魔じゃないよ。母さんが無理言ってごめんね。うち息子2人だから、娘ができたみたいだって、喜んでるだけだから……」
「私も、嬉しい……」と、微笑んだ
笑顔もかわいい。やっぱり、俺は彼女を好きなんだ……って、自覚した瞬間だった。

「今日の仕事は?」
「午後からだよ」
「じゃ、お昼ご飯作りにきますね」
「え、いいよ……無理してない?」
「無理なんてしてませんよ」
「美緒ちゃんは、どうするの?」
「そのあとで、食べます。気にしないでください」
「俺とでイヤじゃなかったら、一緒に食べない?」
そして、仕事に行く前に2人で食事をする。まるで恋人同士みたいで、ちょっと照れる

これから、こんな生活が続くのかな?

彼の言葉はいつも私の胸に響く

もうちょっと自分のことを好きになれそう

届かないと思っていたあなたに……
今……手を伸ばす……の

あなたに惹かれて恋に落ちる
恋は突然に……
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今まで付き合ってきた人は、みんな他の人とも付き合っていた。みんな同じじゃないのは、わかってる。てもダメなの……人の言葉が信じられなくなって、恋に臆病になっていた。

でも、あなたに会うようになって、ドキンドキン……あぁ……心臓がうるさい……こんなにドキドキしてるのは、私だけで……あなたは平然としている……

「美緒ちゃんは、優しいじゃない……そういうところも好きだって思ったから……」
気のあるような発言……でも、それは恋じゃないってわかってる……でも、どうしよう……たったそれだけで、こんなに嬉しいなんて……

私……あなたのことが好きなんだな……

恋は突然に……

オレだけは何があっても
絶対にキミの味方だから……
キミだけは絶対に守るから……

あらゆる可能性がある
想いの数だけ可能性があふれてる

分岐点に立った今……何を望む?
何を望むかはオレ次第……
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美緒ちゃんが微笑んだ。でも、切なげで寂しそうに見えた。

「どうした?」
「いつまでも、このままじゃいれないんだ……よね……」
「ずっと一緒にいるから、大丈夫……だよ」
「そんなの無理……だよ」
ここで伝えなかったら、チャンスは回ってこないかもしれない。全てはオレ次第……

美緒ちゃんを失いたくないから、愛することをセーブしていたんだ。

「美緒ちゃん……俺は美緒ちゃんが好きなんだ。仕事仲間としてじゃない。1人の男として……」
「何言ってるの……」
「美緒ちゃんは、俺のことをどう思ってる?」
「付き合って、今までの人みたいにダメになった時、私には誰もいなくなっちゃうんだよ……」
「俺はいなくならない。」
「でも……」
「俺は今までどおりなんて、もう無理だ。無理強いはしない。美緒ちゃんがイヤなら……こんなこと聞いて気持ち悪いだろ……」
「そんな……もう会えなくなるなんて、イヤだよ……」
「だったら、美緒ちゃんはどうしたい?」
「今まで通りは無理……なの?」
「ずっとこのままの関係なんて無理だ。変わらなくちゃいけないんだ。」
「うん……私も好きだから……ずっと……一緒にいてくれる?」
「ずっと一緒にいるよ。」
想いが届いた……の?




オレのこと好きになってくれるなんて思ってなかった

好きな人に想ってもらえるだけで
こんなに幸せ……に……

これから一緒に頑張ろう
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気持ちを伝えたのが、夢だったんじゃないかと思うくらい、何も変わらない。

帰りを待っていた美緒ちゃんがソファーで居眠りしていた。寝顔もかわいいなぁ……なんて、バカなことを思っていたら、目を覚ました。

「ごめん……いつの間にか寝てたみたい……ご飯にする?」
「ご飯は食べてきたから……」
「はーい」

美緒ちゃんにキスした。でも、それだけじゃ足りない。全然たりない……よ。こんなにかわいいのに、我慢できるわけないだろ……初めて胸をさわった。
「ちょっ……待って……」
「なんで……俺は美緒ちゃんの恋人だろ?」
「でも……でも……」
「俺は美緒ちゃんと色んなことしたいと思ってた」
「やっぱり……ダメ……」
「俺じゃイヤってことなのか?」
怒りがこみ上げてきた……情けなかった……
「違う……の……怖い……の……」
「俺が怖いのか?」
ますますムカつく……
「初めてだから……」
「え……付き合ったヤツとは……?」
「まだHするってかんじゃなくて、ずっと断ってたら、浮気されちゃったの……」
涙ぐむ美緒……
「ひくよね……こんなの……」
「俺としたくないんじゃないんだよね……?」
小さくうなづいた。
「美緒ちゃんが怖くなくなるまで待つよ。今まで俺がどんだけ我慢してきたと思ってんの?美緒ちゃんの体が目当てじゃない。したくないっていったら、嘘になるけど……ただ美緒ちゃんにいてほしい。美緒ちゃんはただ隣にいてくれればいい。美緒ちゃんがいるだけで嬉しい。」
「他の人のところに行かない?」
「誰が想いを寄せても、俺には関係ない。俺は美緒ちゃんが好きだ。この気持ちは揺るがない。俺はね……美緒ちゃんには笑っててほしいし、笑わせてやりたい。こんな風に涙ぐむ美緒ちゃんを見たいわけじやなかった。ほら、だから笑って」
俺が好きになったのは、美緒ちゃんの笑顔だよ。美緒ちゃんの優しさに惹かれたからだよ。
涙を拭いて……笑顔を見せてくれた

ギュッと抱き寄せた。このぬくもりがあれば大丈夫……



何かが変わる予感がした

この恋がずっと続くか不安だった

全部包み込んでくれるなら
愛をあなたにあげる

気持ちが重なって引っ張られた
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初めて聞いた真実……どうしたらいいの?

「俺、まだ美緒のこと好きでいい?」
「あなたが好きだよ。今までも……これからも……好きだから……私でいいのなら……一緒に進んでいこう……」
「すげーうれしい。ごめん……我慢できない。」
ギュッと抱き寄せられた。
「美緒ちゃんが好きだよ。今までも、これからも……俺を美緒ちゃんに刻ませて……」

初めて……迎える甘い時間……鼓動が重なった……怖かったけど……すっごい幸せ……









感情を表に出すのが苦手で
クールに思われがちで
素直になれないオレは……

うまく言えないけど
キミの前では素直になれた

キミとならいつまでも2人でいられる気がしていた
キミといると別の世界が広がった気がして
キミと会うのが楽しみだったんだ

だえどキミはいなくなった
伝えたい思いがたくさんあるんだ

やっと会えたキミは……
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高校の時、早朝ランニングをしていた。毎日のように出会う新聞配達の女の子。いつも、かわいいなって、目で追ってた。どうしてもきっかけがほしくて、キミの近くに行きたくて……声をかけたんだ。

「おはよう、毎日大変だね。」
「おはようございます。」
思ったとおりの優しい声。ふんわりとしたかわいい笑顔……キミに堕ちていく。

この出会いは、運命だったりするの……かな?全部がかわいくて、ズルいよなぁっ……

それから、毎日挨拶を交わすようになった。でも、それだけじゃ足りない……よ。どうか……いつか……キミの心に……届きますように……

高校のサッカーの試合に応援に来てほしいって言ったら来てくれたんだ。水色のワンピースを着たキミ……かわいい……キミはなんでこんなに俺のことを惹きつけるんだろう……

彼女にいいところを見せたくて、いつも以上に頑張ったら、格上のところに勝てた。試合のあと、彼女を探した

「あんた、彼のまわりをうろちょろしないでくれる?あんたとは住む世界が違うんだよ……」
と言われ、キミが帰ってしまったのを知らなかった。

そして、彼女と会うことはなくなった。

キミのこと、美緒って名前しか知らなかったから……

高校卒業後、サッカーの選手になれた今……美緒ちゃんが会いに来てくれると信じていた。だけど、会いにきてくれることはなかった……

高校の友人で、バンドをやってる友達に久しぶりに会うことになった。彼女をつれてくるって……クソ……バンドも売れてるし、彼女もいて……リア充め……

友達が連れてきた彼女は、美緒ちゃんだった。今までいくつか失恋したけど、こんなに切なくなることはなかった。

アイツより、俺の方が先に出会っていたのに……「好き」って、もっと早く伝えていたら……

そして、美緒ちゃんは……
「初めまして……」って、言ったんだ。あの時のふんわりとしたかわいい笑顔で……
「初めまして……」と、笑顔で返した。笑ってるからって、つらくないわけじゃない。俺にだって限界はあるよ

会いに来てくれると信じていた。だけど、覚えてすらいなかった。それから、サッカーにも身が入らず、不調でレギュラー落ち……

つきあい始めたけど
やっと一緒に過ごせる毎日が始まったけど
あがいて……もがいて……抜け出したい過去の記憶

いつかは離れなければならない時がくるかもしれない
考えただけで切なくなる

もっと2人でこんな風にしたいとか……
もっと……って……
なんで思ってしまうんだろう……
付き合いはじめたらワガママになってイヤだな……

明日のことは考えない
今日を精一杯生きる
たった1度の人生なんだから……
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彼と付き合いはじめて、浮かれて……でも、やっぱりつりあってないよね……バカだな……

彼の友達に初めて会った。高校の時に知り合った人だった。あの時のことを思い出していた。つりあってないから、彼にちかづくな……って、言われたんだった。やっぱり、私には不釣り合いな人達……

いつかは、彼も離れていくのかもしれない。

付き合いはじめたら、もっと2人で会いたいと思っていたけと……そんなワガママを言える立場じゃないんだと自覚した。

だけど、離れなければならない明日のことは考えない。幸せな今を精一杯生きる。

恋が綺麗を作る

どんなヤツよりかわいい

この先も……ずっと……愛する……

オレのことでいっぱいになれよ……

片想いしてた時は彼女のことだけ見てた
やっと付き合えるようになったのに……
なんだか思ったこともなかなか伝わらない

彼女のことを絶対に離したくないから
「家族になろうよ……」
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こんなに心臓が押しつぶされそうなくらい………胸の黒い感情はどうすればいいの?会うたびにかわいさが増してる……

俺の高校の時の友達に紹介した。自慢の彼女だけど、アイツと話してるだけでも、嫉妬する。でもこんなこと言えない。こんなことで嫉妬して……幻滅されたくない。

あの日から、美緒の様子がおかしい。どうしよう……何があったの?気になる……それに、あれからアイツは、サッカーの試合で不調で……もしかしたら、美緒と何かあったの?気になる……

それとなく……
「美緒ちゃんってさ……もてるよね……」
「え?何言ってんの?もてないよ……」
もてるよ……お前が気づいてないだけだよ……

片想いしてた時は、美緒ちゃんだけを見てた。付き合いはじめたら、気になることがたくさんある。付き合いはじめても、まだ俺の片想いみたいな……

「私はもう……あなただけのものだから……」
背中にギュッと抱きついてきた。振り向こうとしたら、「今、こっちみないで……」
赤い顔……一瞬で心を奪われてしまった。どうしよう……たったそれだけで、こんなに嬉しいなんて……すっごい嬉しい。はぁ……人の気も知らないで……ドキドキしすぎて、心臓が壊れるかと思った。

俺ばっかり取り乱されて……もっと俺にドキドキしろよ

「でも、私じゃ……あなたに釣り合わない……んじゃない?」
そんなわけない………なんでそんなこと言うんだよ……
でも、何か言っても伝わらない気がした。

「ちょっと来てくれる?」
母のところに連れて行った
「俺達、付き合ってるんだ……どう思う?」
「美緒ちゃん……本当に……?」
「はい……でも、私じゃ釣り合わないですよね……」
「そうね……」
「え……」
「こんな男でいいの?」
「こんな男って……釣り合わないのは、私の方……で……」
「何言ってるの?美緒ちゃんなら、もっといい男ができるわよ。美緒ちゃんは釣り合わないって、決めつけすぎよ。そんなこと言うバカな人の言葉なんか聞かなくていいのよ。」
「うん、俺もそう思う。母さんが気に入る人なんて、初めてだよ。」
「当たり前じゃない。こんないい子、そんなにいないわよ。美緒ちゃん、本当にこれでいいの?」
「はい……彼が好きです……」
「それなら、結婚しちゃえば……?そうすれば、私に娘ができるのね……」
母さんが冗談ぽく言った。

俺の耳元で、「美緒ちゃんもてるから、結婚しちゃえば?多分だけど、お兄ちゃんも美緒ちゃんのこと好きだったんだと思うわよ。美緒ちゃんにいいとこ見せようと、焦ってあんなことになったけど……」「え……」「美緒ちゃんは全然気付いてないけどね……」

勢いで……
「美緒、家族になろうよ……」

そして、美緒が最近ちょっと変だった理由がわかった。そんなことなら、もっと早く言ってくれたら、バカみたいな嫉妬しなかったのに……どんなことがあっても、守ってあげるよ……

夜、2人で婚姻届を出しにいった。









どうして……あなたはそんなに優しいの?
どんな時でも想ってくれるの?
期待していいの?

あなたは私自身を見てくれる

過去のことを思い出して
殻に閉じこもりそうな私を呼ぶ人がいる
あなたに飛びこんでみようか……

届かないと思っていたあなたとの未来に……
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未来に期待していなかった。

いつも通りの日常……特別なことはないけど、あなたがいてくれるだけで、特別になるの。それだけでも嬉しかったの……

今まで生きてきて、諦めることばかりだった。急に穏やかな日々が訪れるわけじゃない。

あなたは、照れくさそうに笑って……
「家族になろうよ」って、言ってくれた。
たった1人になってしまった私に家族ができるんだ。
とめどなく……涙がこぼれた。

「あのね……私も話さなきゃいけないことがあるの……」
「え……」
「あのね……もう1人……家族増える……の……」
「赤ちゃん……?」
「うん……最近ちょっと調子悪くて、病院行ったら、3カ月だって……」
「なんでもっと早く言わないんだよ……」
「だって……釣り合わないと思って……」
「あのさ、最近ちょっと変だったのは……そのせい?」
「……うん……」
優しく笑った。こんな嬉しそうな顔を見れるなら、もっと早く言えばよかった……