大切なものが壊れないように
オレがそばでずっと守る
だから俺から離れないで……
お前を幸せにするから……
何があっても守るから……
お前のこと絶対に離さないから……
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退院してから、部屋に美緒がいる。
美緒に嫌われたくなくて、ずっと自分を押し殺してた。抱きしめたいのに、そんなことしたら2度と会えなくなりそうで怖かった。
でも、それでも美緒は離れていった。それなら、これからはもう離さない。ぎゅっ……ぎゅっ……ぎゅっと抱きしめた。このまま抱きしめていたい……ずっと……
こんなささいなことが嬉しい
どうしてこんなに優しいんだろう?
キミはいつもオレに優しい……ね
だけど不安で……
ほんとはずっと怖くて……
聞けなかった
なんとなく壁を作られてるようで寂しい
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一緒に過ごした時間がすっごい幸せだった。だけど、一緒にいられなくなって、寂しい。
久しぶりに、夕飯を作りにきてくれた。こんなささいなことが嬉しい。どうしよう……めちゃくちゃ幸せ……
美緒がいる時は、オレの世界は優しさにあふれていた。
きっと、言葉をどれだけ重ねたって通じない。美緒はまだ知らない。自分のことよりも、美緒のことを大切に想う気持ちを……
俺の気持ちが美緒に届く日は、いつかくるのかな?素直な気持ちを伝えられる日はくるのかな?美緒が俺のことをどう思ってるかはともかく、俺がもっと素直になったら、この関係は変わる?
彼女を想うあなた……
あなたの頭の中は彼女でいっぱい
私の入り込める隙間なんて全然ない
そんなのイヤだ
ただ嫉妬してるだけ
何も知らずに想われてる彼女に嫉妬してるだけ
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取引先の会社の人好き。でも、私のことなんて、全然眼中にない。彼の頭の中は、他の人のことばっかり……
あなたに出会って、私は心から好きになった。本気の恋だから、アピールが止まらない。ずっと好きだったのに、会社の仲間での飲み会にもこなくなった。彼は私のことをどう思ってるんだろう?
出会いは最悪だったけど
この出会い運命な気がする
もう傷つけるようなこと絶対にしない
彼女は今どう思ってるんだろう……
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あの時の子……あれから一度も会えなかった。
バンド活動するため、高校を卒業してから独り暮らしをしていた。
デビューが決まってから、両親が離婚した。母親と暮らし始めた。
母はひ弱そうなのに、正義感が強くて、頑固で……
そんな母が家に連れてきた子……喫茶店のあの子だった。俺のことなんて……覚えてなかったけど……
家を出てから帰ってない実家のメイドだったらしい。あの時の出会いは最悪だったけど、また会えた。これは運命かもしれない……
聞けば聞くほど、彼女は……大変な思いをしてきたんだと、わかった。守ってやりたいと思った。守ってやらなきゃいけない存在……
窓の外を見上げると、キレイな夕日……
彼だったら私の心の隙間を満たしてくれる?
だけど彼の隣には他の人
彼が笑顔を向けるのは他の人
悲しい……よ
どうしよう……
どうにもならない……
つらい……よ
でもそんなことで諦められる想いじゃない
まだ終わってない
終わりにしたくない
諦めなければ
恋は続く
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好きな人を見かけて、嬉しくなった。仕事帰りに会えるなんて……ウキウキ……してたのも、束の間……女に声をかけた。仲良く歩き出した2人……2人はすごくお似合いに見えた。2人を見ていたら、本当に仲いいんだなって感じでうらやましかった。
彼女がいるかもしれないと分かっていたけど、傷つく。
あなたの全部を私に向けさせて、あなたを独占したい。
こんなことで諦められる想いじゃない。あなたが他の人と会ってるのを見ていたら、イライラして……恋と欲望に心揺さぶられる。私の気もしらないで……
「ダメだよ……」「ダメじゃない……平気だよ……」
苦しみもがき……あなたがどうしようもなく好きだから、この気持ちに気づい……て。ねぇ、気づいてほしい……な。
私、あなたの前では立ち止まれなかった。本気だから、進もう……あなたが、私の気持ちに気づく日はくるの?
何も手につかないくらい、あなたのこと気になっている。今、何してる?あなたがいないと、ダメ……なの。ずっと、そばにいて……世界で一番好き……なの……
ずっと好きで
アタックの日々
少しでもいいから私を見て……
少しでもいいからドキドキして……
今だよ
素直になるなら今しかないよ
素直にならなきゃ……
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あなたが私の気持ちに気づいてるかは、わからない。あなたが私のことをどう思ってるかはわからない。それでも、私はあなたが好き。嫌われてはいないと思う。
共通の友人を通じて、食事に誘う。みんなで食事会。それでもいいの。あなたに会えるのなら……
食事も終わり、駅に向かい歩いていると、あなたと並んだ。なんか期待しちゃうんですけど……素直になるなら、今だよ……
告白するなんて、初めて……
「あなたが好きです。私と付き合ってくれませんか?」
「ごめん、そんな風に思ってもらえて嬉しいけど、気持ちに応えられない。俺……好きな子がいるから……」
期待していたのが、バカみたい。ひとりで空回りしていただけ……
もしかしたら、あなたも私と同じ気持ちなのかなって、期待していた。でも、違ったんだね。そんな気持ち全然なかったんだね。胸が苦しい……
一度失ってしまったものは
二度とは戻らない……んだ
元に戻れると思ってた
だけどそんなに簡単なことじゃなかった
ふられたのに
私のことなんてなんとも思ってないのに
今も大好き……どうしよう……
好きだから……苦しい……
あなた以上に惹かれる人に出会えなかった
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彼に告白して、ふられた。でも、今までの関係は続くと信じていた。
あれから何度か食事会があったけど、彼がくることはなかった。
共通の友人を通じて、なんとか会えた。
「今まで通りでいいの……今のままでいいから……」
「ごめん。何もなかったやうに、今まで通りになんてできない。」
「もう会わないなんて言わないで……私のことを嫌いにならないで……」
「嫌いじゃないけど、もう会えない……」
あの時、告白なんてしなければ……
私はずっと見ていた
彼は変わった
でもひとつだけ変わらない
キラキラの笑顔
あなたの笑顔をずっとみてきた
あなたの笑顔に惚れたのかもしれない
キラキラの笑顔に……
今までもこれからも嫌いになんてなれない
他の女とイチャイチャしてるなんて想像したくない
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仕事で、彼に出会うことは、今もある。変わらない笑顔……営業スマイルだって分かってるけど、ドキドキする。
めちゃくちゃヤキモチやく……周りの女に……近寄んな……って……
ふられたけど、まだ可能性がある限り諦めない。恋は簡単には手に入らない。だから、努力するしかないんだ。
あなたもふられれば……まずい……妄想に歯止めがきかなくなりそうだ……
オレは知っている
お前の本当の姿を知ってるのは……
まだお前を見ていたかった……
大切な人にきづいてしまったあの時から……
お前が一緒ならどんなことも恐くないから……
でも全然男として見られてない自分が悲しくなる
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美緒がきてから、家に帰るのが楽しくなった。一緒にいられるだけでうれしかった。
美緒がまた寂しくて泣く顔なんて見たくないから……仕事が終わると、真っすぐ家に帰る。だけど、美緒はいなくなった。
電話がかかってきた。仕事帰りに会う約束をした。
美緒を駅まで迎えに行った。しばらく待ってると美緒が出てきた。でも、1人じゃない。知らない男と一緒だった。美緒は悪いことなんてしてない。だけど、胸の奥が痛んだ。
美緒がきづいた。男と別れて……
「迎えにきてくれて、ありがとう……」
「さっきの男は……?」
「たまたま電車で会ったの。前にお手伝いさんの仕事をしてた家の息子さんなの……」
「そうか……」
結構かっこいい男だった。あの男……きっと美緒を好きなんだ。美緒を見つめる目が、恋してるって語っていたよ。美緒は、何も気づいてないみたいだけど……
だから、俺のヤキモチは絶えない。
「何が食べたい?」
「うんと……スパゲッティーがいいな」
女の子に人気のあると聞いたことのあるイタリアンの店に連れていった。
「こんなお店知ってるんだね。私じゃなくて、他の人ときたほうがよかったんじゃ……」
「美緒ときたかったんだから、そんなの気にするな」
周りから見たら、俺達はどう見えてんだろ……
俺の気持ちに、全然きづいてない美緒……だから、こうやって一緒にいられるんだろう……な。どこかおもしろくない……
今日が何の日か、忘れていた。
「誕生日おめでとう」と、プレゼントをもらった。誕生日祝いなんて、いつ以来だろう……あぁ、母さんが亡くなる前に2人から祝ってもらって以来……だ。
やっぱり、美緒は優しい。嬉しすぎて、信じられない。美緒の優しさ……をもっと感じさせて……寄りそいたいけど、苦しい……