お化け屋敷の外は、入った時と変わらずに太陽が暑いほどだった。 


外に出たばかりの私には、眼が開けられない位の眩しい輝きだった。 

喜んでいる暇は無かった。
だってね…
そんな私の足元には…片方だけのサンダル… 

『どこかで、買おう』って……おとうちゃんが言ってくれた… 


『うっ…うん…ごめんね…ごめんね』 


…しかし…おかぁちゃんは、お化け屋敷の出口からお化け屋敷の中に逆戻りした… 


『子供のサンダルが無くなってしまったの!お化けさん も 一緒に探して下さい。』 

と…おかぁちゃん… そんな……バカな…
無くしてしまった私が悪いのに… 
そう思った。ありがとう…ごめんね…