近くで見るレイはすごく美しく見えた。
わたしより全然背が高くて、天使のようだった。

「入ってもいい?」
「あ、どうぞ!」

レイは部屋の真ん中ぐらいにある椅子に腰掛けた。

「マイちゃんの部屋、キレイだね。」

「そう?」

「うん。なんか癒される。」

「でもレイの部屋もキレイなんじゃないの?」

「まーね。マイちゃんの部屋は白色が多いね…」

「えへへ!実は白、1番好きな色なんだよー」

「へー…」

そう言ってレイは急に静かになった。
外の景色を眺めていた。

「なにか飲む?」わたしはとっさに聞いた。
…どうやら聞こえてない様だ。