翌朝ー。再びわたしは窓を開けた。
上の窓は…開いていた。
レイはまた遠くを見つめていた。

「レイ、おはよう!」
突然の声にレイも驚いたみたい…

「マイちゃん、おはよう。ちゃんと寝れた?」
「あ、うん。すんごくいい夢、見れたよ!」
「ふーん…良かったね。どんな夢?」
「えと…忘れた。でもすごくいい夢だった」

本当は…覚えている…隣にレイがただ座っていた。

それだけで幸せだった。夢でもよかった。

「今からそっちに行くね」そう言ってレイは窓を閉めた。

えっと…こっちに来るって?

コンコン

「はーい!」

ドアを開けると目の前にレイが立ってた。