そのとき、フワッとラベンダーの香りが辺りを包んだ。


あぁ、なんて可憐で無垢な女の子なんだろう。


「真綿ちゃん、あたし、白石 静流。静流でいいよ!宜しくね」


「静流ちゃん?よ、宜しく...!」


髪の毛を恥ずかしそうにくるくると弄びながら、そう答えてくれる。