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夏休みに入る、1ヶ月前のことだった。


あたし、白石 静流(しらいし しずる)は、中二Bの教室で読書をしていた。


そのときだ。


友達の羅城 八重(らじょう やえ)が登校してきて、興奮した様子でこう言ってきた。


「ねぇ、静流ヤバイよ!聞いて!」
「何?もぅ、朝からうるさいなぁ」