この頃の私はたぶん扱いにくい生徒だったんだろうな

と今さらになって気付く。

でもそんな私でも、桐原先生は見捨てず、

私の心配をしてくれた。

多分、私は自分が嫌いすぎて周囲の出来事に

無関心で、

自己中心的な捉え方しかできなかった。






そんな私でも家族、友達、桐原先生は

見放さなかった。

もしかしたら、人に大切にされる

ことができるのが私の個性かも知れない。






末っ子は大切にされるのが個性なのだ。

だから、お姉ちゃんたちは

恨んじゃダメだよ。

というより、優しいあなたたちなら

私を恨めないのかな?






末っ子は多分、特だ。

でも、末っ子には末っ子なりの

悩みがある。

末っ子だって、決して楽なものではないんだよ?



末っ子が私の個性なんて言ったけど、

認めなくてもいいよ。

誰にだって認めたくないものはあるはずだから…

でも、私は一生、末っ子をやっていかなければならない。







いや、今は

姉からパシリにされ、

甘えん坊で、

初恋をして、

毒舌で、

大切にされる


末っ子をやっていきたいと切実に願っている。







もし、あなたが末っ子だったら、

何も怖いことはないのよ。



だって、末っ子の末路は、

いつでも愛されているのだから…






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