次の日、barに顔を出した。



一連の事件の犯人が黒鮫だったことを燐理と由樹さんに伝えるため。



休日だから2人とも夜にならないと来ないだろうと思っていたが、扉を開けると既に2人がいた。



そして、2人の表情が険しいことに気づいた。



「……どうしたの?」



「手紙が来たんだよ……white castle宛に。」



「ここを俺たちが使ってることは誰も知らねぇはずなのによ。」



受け取ると、確かにwhite castle様と書かれていた。



「心当たりあんのか?」



「開けることはあまりオススメしないけどね。」



私はゆっくりと封を開けた。



誰がこの手紙を出してきたか、分かっていたから。



そこには日時と場所が書かれていた。



差出人の名前はなかったけれど。



「これ、行くの?真琴くん。」



「明らか罠じゃねぇか。」



でも、ここに行けば何かが分かるかもしれない。



「……行くよ。
じゃなきゃ終わらない気がする。」



動き始めた時間に置いていかれないように。



「気をつけてね。」



「何かあったら連絡しろ。」



「……ありがとう。」



きっと戦いになる。



でも、こうして私の心配をしてくれる2人の元に帰ってこれるように。



私は進まなきゃいけないんだ。