あんな優しい子だからこそみんな笑顔になれるんだろうね



あの子にも…桜恋にもそんな子がいたのかな?



ううん、そんなこと考えちゃいけない。


もうあの子は私の妹なんかじゃ、ないんだから。


私はあの子を許しちゃいけない。彼を殺したあの子なんて…っ!



やめやめ、今はみんな来てるんだし…こんなこと考えてちゃいけない。



私もそろそろ行こっかな?


あっ、クッキー焼こうっと


前に生地作って冷凍庫に入れておいたし…



よし、これを電子レンジで焼くだけ!


じゃあセットできたし向こうに行こっかな?



「桜音ちゃんおっそーい!早く早く!」


「?桜沢のご飯は?」


あれ?言ってなかったっけ?



「私ご飯食べないんで…」


そういうとみんな納得してなさそうな顔してたけどほっといた


少しずつみんながご飯食べ終わってきた頃


「これどうしたらいい?」


あー食器のことは考えてなかったな


「置いといてもらって大丈夫です。後で片付けますので…」



私はそろそろ出来たであろうクッキーを取りに行った