だけど大切な娘なんだけど私はあの子を見ることができない。


あの子の父親を奪ったのは私の実の妹だから



あの子に申し訳なくて…



お母様達は私が罪悪感を感じる必要はないと言った


だけど…あの人を守れなかった私はきっとあの子と同罪なんだ…



あの人を死なせてしまったのは紛れもない私なのだから


あの子に顔向けしていいはずがないんだ…


「かしこまりました。では失礼いたしました」



ふたりが出ていったあと部屋には異様な空気が流れていた



「ご飯、作りますね。」


「桜音ちゃん、手伝わせてもらってもいいかな?」


ふふっ嬉しいな



「ありがとうございます。」



私たちは2人でキッチンへと向かった



「何このキッチン、広〜い!!」



たしかにここのキッチンは広いのよね