ふと、私は視線を感じたが
何も気にしなかった。



教室に入ると、私の親友
絵里(えり)がいた。絵里も幼馴染み。
何故か私は幼馴染みとばかり
絡んでいる。
自分でもよく分からない。


｢未来！おはよ！｣

｢おっはよー！｣

｢おはよ。何で私より先に
雷也が言うのか謎だけど。｣


そんなことよりぃ～！と
絵里が問いかける。


｢今日も亮すごかったねえ！
私なんて髪の毛しか見えなかったよ？｣


｢俺らなんて何も見えなかったぜ？｣


｢女子だけじゃなくて男子も集まるから
顔でさえ見えないなんて。｣

と絵里が溜息をつく。



ー昔。

私と亮と雷也と絵里は
4人でよく遊んでいた。

｢未来！これ見ろよ！｣

｢なあに？亮っ！
きゃあ！虫ぃっ！｣

｢あははははっ！｣

｢やってくれたわねぇ…!!!!!!!!!｣

｢アイツらまたやってんなあ。｣

｢ね。飽きないのかしら。｣


ー現在。

どうして亮は私達の前から
姿を消したのか。
同じ学園なのに何故こうも
遠い存在になってしまったのか。
それは私達にも分からない。





ー突然すぎたからー