「おっはよ~!!!!!!!!!」


私の背中に抱きついてきた。
私は溜息をつく。


「雷也、離して。」


雷也(らいや)とは。私の幼馴染みである。

私の家は亮と雷也の家の真ん中。
家が近いのもあって結構親しいのだ。
亮はもう隣の家にはいないけど…。


「相変わらず冷たいなぁ~、未来は!」

ちえっと頭の後ろで手を組む。

「あんたが抱きついてくるからでしょ。」


これは毎朝の恒例行事と
いったところだろうか。


(そういえば中学の時から抱きついて
くるようになったな…)

まぁ、いっか。と私達は
教室へと足を運んでいく。