「それは仕方ないよ。どうすることも出来ない。・・・・・詩織は今も蒼瀬君のことが好きなんでしょ?」


「うん。・・・・耳が聞こえなくたって関係ない。」


「そしたら、詩織は手術受ける蒼瀬君を応援するしかないよ。」


そう言ってくみは私の隣に座った。


「応援?」


「そうだよ!詩織がそんな素っ気ない態度取ったら手術ってだけでも心配なのにますます不安になってくるじゃん。だから、詩織に出来るのは明るく笑って、応援することだよ!」


手術なんてしたことないけど、確かに不安なはず。