亜月はいつも憧れだった。


高校3年になってますますサッカーに力を入れた。


サッカーしかやってこなくて、頭の中はいつもサッカーのことでいっぱいだったのに。


突然俺の前に現れた女の子。


詩織は俺の右側の席で、一番最初は話されていることに気づかなかった。


肩を叩かれて振り向いた時、俺は、詩織に一目惚れした。


綺麗な黒髪で、ちょっと口を膨らませて話す姿が俺の心を動かした。


いつもなら聞こえなかったら愛想笑いしてやり過ごすけど、詩織とは話したくて席を代わってもらった。