ターン、タタタタターン…‼︎‼︎
(BGM・オペラ座の怪人のテーマ)

…ようやく私のターンがやって来た……!←どうした

こんばんは。

ほんとうは
ヒーローよりも
当て馬派

東雲です。

…冒頭書いてて気づきましたが、昔から『オペラ座』のファントムに激しく萌えてどうしようもなく焦がれたのは、あれもクリスティーヌから見れば当て馬立ち位置だからなんですね。←知らんがな
いやー、根が深い。

改めて告白するのが結構恥ずかしいのですが、わたし、「永遠に報われない当て馬」が大好きなんです、昔から。だって、少女漫画においては、ヒーローを好きなヒロインが思わずグラッとするくらいのハイスペック男子、というのがデフォルトじゃないですか、当て馬って。見た目も当然カッコいい設定で。ファントムみたいに醜男設定でも、とりあえずヒロインだけを盲目的に溺愛してくれる。そしてその想いは報われないという美学。ヒーローとヒロインがゴールインしても、永遠にヒロインを忘れられないハイスペック男子。それが当て馬。ああ、美しい。←ほんとうに愛はあるのか、あんた

個人的にマイファースト&フェーバリット、フォーエバー「当て馬」は、イズミル王子です。(from細川智恵子『王家の紋章』)。敵国ヒッタイトの見目麗しい王子様で(ハイスペック)ヒロイン・キャロルを最初は政治的道具として手に入れようと牢屋に入れたりムチで打ったり(ツン)しますが、やがてその純真さ無垢さ美しさに骨抜きにされ(デレ)、父王に歯向い勘当されキャロルにハッキリ振られても、ひたすらキャロルを想い続ける。キャロルの危機にはこっそり従者を差し向けたり自分の差し金だとわからないように助けてくれる。(余談だが従者のルカも良い)ここまでで既に700文字。マズイ。でも止まらない。(爆)キャロルに惚れたせいで健康も地位も名声も失うばかりなのに、マンガ60巻を費やしてもどーーーーしても彼女を諦められない。孤高のイズミル王子は、わたしの当て馬萌えの原点です。すみません、メンフィス(ヒーロー。エジプトのファラオ)には一ミリもときめかない小学生でした。

そんな訳で、「オタク〜マンガ夜話」(略しやがった∑(゚Д゚))第2回は、これです。

【史上最強の当て馬選手権】…‼︎‼︎

(((o(*゚▽゚*)o)))♡キャッハーーーー‼︎←テンション。

これは完全なる私得な企画です。当て馬萌え全然ありません、って方は、ささ、どうぞ、ご遠慮なく!お帰り口はあちらです→(笑)→

さて、そもそもの語釈を載せておきます。
【当て馬】…馬の種付けの際、牝馬の発情の有無および状況を調べる目的、あるいは発情を促進させるために用いられる牡馬、あるいはその行為である。
種牡馬と種付けするための犠牲(結局は種付け出来ない)となることが多い。

結局は種付け出来ない…なんて悲しい。おお、姫よ…!(すいません)しかしそれが、それこそが、それだから!当て馬なのです。
少女漫画においての「当て馬」とは、簡単に言うと「ヒロインを誘惑して良いとこまで行くけど結果的には振られる男子」のことですね。ドリカム編成(ヒーローと当て馬が完全に同じ力量で並び立ちヒロインを奪い合う)に限らず、少女漫画には往々にして登場する大切なサブキャラです。ただ言い寄るだけではダメです。ヒロインがよろめく(もしくは一旦付き合う)所まで行ってようやく当て馬くんになれるのです(でも報われない。涙)

そんな当て馬くんたちにありがちなセリフ、シチュエーションをまとめてみました。可哀想な彼らに身悶えながら読んでいただければ嬉しいです。

それでは、どーぞー!

【まずはセリフから行ってみよー!】

《オレの方が先に会っていれば…!》
…君はオレを好きになってくれたはずだ、という願望が吐かせるセリフ。大抵は当て馬くんの妄想に過ぎないが、王家の紋章においてはイズミル王子が先にキャロルを拾っていたらそっちとくっついたかもね、と友人は考察していた。ほんと、それはそうかも。

《オレじゃダメか?》
…王道の当て馬セリフ。言った時点でヒロインの心はオレに無い前提である。類似→《そんなにアイツが好きか?》《アイツの代わりになれないか?》《オレなら泣かせない》《オレならずっとそばにいる》悲しいまでの当て馬プレゼン。

《お試しで、オレと付き合ってみない?》
…当て馬様は悲しい程下手に出る。類似→《1日だけでいい。嘘でもいいからオレの恋人になってよ》この仮初めのデートは大概ヒロインとヒーローの間に嵐を呼ぶタネとなる。地を固めるための雨降らし役…それが当て馬の宿命。

《つけ込むよ?》
…ヒロインがヒーローと上手くいかなくて弱っている時に発動する当て馬様の秘技。この辺りが当て馬的に一番美味しい目を見られる時である。

《今夜、君を抱く。》
…←今じゃねぇのかよ!∑(゚Д゚)
&《嫌だったら、逃げて》
…上2つは抱けない・逃げられるフラグである

《オレがアイツを忘れさせてやるよ》
…一旦ヒロインを手に入れる展開の時によく見るセリフ。しかし、これも忘れてはくれないフラグ。

《アイツはな、お前の事が好きなんだよ!》
…時にヒロインの気持ちまで代弁してくれる優し過ぎる当て馬さま。例:カーチス(紅の豚)《ジーナはなぁ、お前のこと、ずっと、待ってんだぞぉっ!》類似→《アイツには、オレじゃダメなんだ!お前じゃなきゃ…》ああああ(号泣)

《早く来ないと、食っちまうぞ》
…酔潰れる等の状態のヒロインを囲いこんだ当て馬がヒーローに放つセリフ。現代物では大概ヒロインの寝顔を写真に撮ってヒーローに送りつける。これも食う気があるならさっさと食ってる訳で、心優しき当て馬様の粋な計らいとなる場合が多い。…なんだよなんだよ!ほんとにいい奴だな当て馬様ってば!類似→《オレがもらっても、いいんだな?》

《…損な役回りだぜ。》
…ほんとうに……。自嘲気味におっしゃるこのセリフ、代表的当て馬はB様です。(あさぎり夕『なな色マジック』)

《オレは、アイツを好きな君が、好きだったんだ》
…これぞ当て馬の当て馬らしいセリフ。アイツを想って輝いてる君だったから、恋に落ちたんだ。それは、僕じゃない。
類似→《僕は…紗南ちゃんが… 好きだよ たぶんずっと… でも…僕のこと好きなんて言う紗南ちゃんは嫌いだ!》(from小花美穂『こどものおもちゃ』より加村直澄)それじゃーどーしよーもねーじゃねーかよお前の恋心はよぉー!!(笑)

《いつか、オレを振ったこと、後悔するぜ。》
…女の場合は《いつか私を振った事を後悔するくらい良い女になって、あんたを見返してやるんだから!》
当て馬様が最後に放つ精一杯の強がり。

※ここまで語り合った時、ふと友人の1人が言いました。当て馬はどんなにハイスペックでも最終的にヒーローに超えられてしまう。その間、当て馬だって努力してるのに!そんなのひどい。いつまでもヒーローにとって「超えられない壁」であっても良いんじゃないか…!?→超えられない壁でい続けるには当て馬様が勝ち逃げせねばならない。勝ち逃げとはつまり…「死」!!。例:B(なな色マジック)、久保(シュート!)

【当て馬あるある】
・ヒロインの親友は、当て馬の事をずっと好き。→そして最終的に良い雰囲気になる→完全にお付き合いすると当て馬様のファンから反感を買うので関係をふんわり匂わせる程度で終わることが多い
例:『ストロボ・エッジ』安藤拓海、『猫と私の金曜日』芹沢先輩

・キレイ系当て馬は必ず一度は女装させられる。そしてその場合ヒロインよりも格段に綺麗でヒロインの自信を喪失させる。女装のままヒロインに迫るシチュエーションも多々ある。
例:『ふしぎ遊戯』星宿・柳宿
あれ、柳宿はあるけど星宿って女装ネタあったかな…

【当て馬様の名言集】

《覚えとけ。オレは気に入った女は必ずオトす》
ヒーローの《泣かすなよ》に対して→《オレが?お前じゃあるまいし》…『なな色マジック』よりB

《言葉では奪えない。オレが欲しいのは心なんだ》…『ときめきトゥナイト』よりダーク・カルロ様

《だって、目がスネてる。優しくしてって言ってる》…『ぼくの地球を守って』より玉蘭

《君を、弾いてみたい》
《どんな音を出すのか、俺に聞かせて》
…『ぷりんせすARMY』より織田志信

《覚えておいてください…私のただひとつの愛の証です…身を、引きましょう》
…『ベルサイユのばら』よりジェローデル

《オレ、ちょっと食えない》…『ひるなかの流星』より馬村(ヒロインが馬村と付き合う、と言ったあと帰宅して嬉しくてご飯が食べられない馬村くん)

《誰にも渡したくない。兄貴にもだよ》…『タッチ』より上杉和也

《カラダから忘れてみない?》
《俺はお前らを絶対認めないからな!》…『罪に濡れたふたり』より和樹

この他にも史上最強の当て馬を決めようとキャラクターを列挙していきましたが、ノートの画像にてご参照ください←投げたな

アロン、花沢類、鷹男、司くん、ヤマケン、はいからさんの編集長、幸子などなど。

物語に波乱を起こし、ヒーローを発奮させ、ヒロインとの絆を深めてくれる。時にキューピッド役を買ってまで。そして2人の幸せを願い、静かに消えていく…ああ当て馬様。あなたこそ至高の愛。私の心を惹きつけて離しませぬ。



ここまで読みきったそこの貴方。もはや、神の域。尊いです!(笑)ありがとうございました…!えっと、あと、マンガあるある一家言ターンと年下萌えターンがあるのですが、それ、明日書いても…いい?