クスクスと笑いが聞こえる教室で
私は指定されたページを読み上げる。



先生の事考えてたなんて言えない…。



チャイムが鳴って授業が終わると、
先生に呼ばれた。



「瀧沢さん。今日の放課後、職員室に来てください。手伝って欲しい事があるので。」



「え…。あの…放課後は用事が…。」



友達のお見舞いに行こうと思ってたんだけど…。



すると先生は少し顔を近づけて来て、



「言っておくが、
俺の授業で考え事してたお前に
拒否権ないからな?」



小声で呟いた。



「うぅ…はい…。」



放課後、言われた通りに職員室に向かった。
中に入ると、私に気付いた吉良先生が
手招きしているのが見えて先生の所に行く。