「んんー、春の匂いー!」
「くくっ…そんな事やってるのはお前くらいだな。」
どこからか、また笑い声が聞こえて、
声の主が物陰から現れる。
「吉良先生っ!?なんでここに!?」
「俺は煙草を吸いに来ただけだ。
お前は寂しく一人で昼か?」
「う…はい。今日は天気が良いから
屋上に来てみようかなーって…。」
「クラスに一緒に食べる奴いないのか?」
う…先生、痛い所をついてくる。
「ほ、本当は隣のクラスの友達と食べようと
思ってたけど、風邪で休みだったんですっ。」
それにまだクラスで
仲良くなった友達はいないから。