「初めまして。俺、蓮間恭介。よろしくな!」
「あ、うん、よろしくね。」
ガラガラと音がしてスーツの人が入ってくる。
その人を見て驚いた。
だって、さっき出会った人がそこに居たから。
「このクラスの担任になった吉良 千暁だ。
担当教科は古典。今日からよろしく。」
先生の整った容赦のスマイルは
時に乙女にとって爆発的破壊力をもたらす。
━━━しかし。
「先に言っておくが、俺の教科で赤点取った奴は追試と課題があるからしっかしやるように。」
その言葉に教室は一瞬にして冷めたのだった。
次の日のお昼。
私は屋上でお弁当を食べる事にした。
重い扉を開けてると、
眩しい光に一瞬目が眩む。
そして深く深呼吸する。