「…私の気持ち分かってて気持ち聞いたの?」



「ちゃんと言葉にしなければ、
相手に気持ちを伝えられませんよ。」



「それはそうだけどっ…真澄って意外と意地悪。」



「蕾奈様が意地っ張りなのです。」



「ーっ!!」



確信犯だ…。真澄って実は性格悪い??



「あ、それから旦那様には
もう話してありますから、お気にならさず。」



「え!?お父様知ってるの!?」



「ええ。婚約の許しも得ていますので、
蕾奈様が18になれば、いつでも結婚出来ますよ?」



「ええええぇぇ!?」



私の叫び声が響く中、真澄は涼しい顔で言う。



「今まで我慢していた分、たっぷりと、
可愛がってさしあげます。恋人として。」



私の顔はみるみる赤く染まっていく。
そんな私を見て、真澄はくすくすと笑っている。



それからの私が真澄の溺愛ぶりに
更に悩まされる事になったのは言うまでもない。